暮らしのギモン 2020年10月

大学の構内に日本酒の酒ぐらができたと聞き興味がわきました。日本酒の製造はどこででもできるのでしょうか?

酒造り

A.国立帯広畜産大学のキャンパス内に酒ぐらが設立されたという報道が話題になりました。道内の酒造会社との産学連携の取組みとして、酵母・発酵に関する教育研究の活性化と併せて、十勝地域の産業振興などを目的としています。同社は函館高等専門学校とも共同での酒ぐら建設を来年に予定しているそうです。

 日本酒の製造には酒税法に基づく酒類製造免許が必要となり、税務署に申請します。人的要件の他、場所・技術・設備など多くの要件があり、かなり厳しく規定されています。現状では日本酒の需要減少により免許の新規発行は事実上認められていません。ただし、輸出促進のため、輸出用日本酒に限り令和3年4月から免許の申請が可能となります。

 また、製造数量等に制限を受ける可能性はありますが、既存の酒造業者に製造のみ委託して、独自ブランドのお酒を造ることもできます。委託製造したお酒は、販売方法に応じた酒類販売免許を取得することで、小売り若しくはインターネットなどを利用し、自ら宣伝・販売することが可能となります。

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