Q
夫を亡くして10年、離れて暮らす娘はお盆でも帰省できず、自分が亡き後のお墓の管理をどうするか悩んでいます。
A.子どもの減少や過疎化を背景に、各地で無縁墓を増やさないよう、寺院や墓地管理業者を中心に対応が図られています。例えば、お墓が遠くて管理できない場合、自治体の改葬許可によりお墓から遺骨を取り出して墓石を撤去し、近くの納骨堂や合葬墓、集合墓への移設という方法。海や山への散骨や、墓石の代わりに木を植える樹木葬など自然に返す形の供養。遺骨を自宅で保管できるように加工するサービスや、電話でのやり取りだけで全ての手続きを請け負う『墓じまい業者』などもあるようです。しかし、永代供養を謳い高額な金銭を要求される、契約通りに移設が行われているかが不明、といったトラブルも散見されます。
一家・一族に拘束される埋葬が絶対、ではなく、お墓に入る、入らないも含めて、供養の形は様々であっていいと考えます。要は「自分の亡き後をどうしたいか」を実現できれば良いのではないかと思います。また、娘さんのように残る人がいるなら、想いを伝え相談してみるのも一案ではないでしょうか。娘さんもいずれ同じことを思うはずですから。
コメント