暮らしのギモン 2020年4月

コンサートのチケットやマスクなどの転売が取り沙汰されていますが、転売行為が犯罪となり、罰則が科されるのはどのような場合でしょうか?

不正転売

A.ふだを逆にした隠語からなる『ダフ屋行為』は、コンサートやスポーツ観戦チケットの転売で横行していました。転売目的で大量購入したチケットをインターネットオークション等で高値で取引します。チケットを必要としているファンが法外な価格でしか手に入れられないなどの問題から規制が進み『チケット不正転売禁止法』が施行され、ダフ屋行為には刑罰が科されるようになりました。

 同様に、誰もがマスクを必要とする現状下で、通常価格の数倍という高値の取引が問題視されました。転売自体に違法性はなくとも、値段が高すぎて必要な人が買えない、品薄が続き流通を妨げているなどの理由から、政令改正により転売行為が禁止され罰則が定められました。 いずれも、転売で利益を上げる点、高額な価格設定という点で共通しています。

 しかし、全国民が必要とするもの、しかも緊急性が高く、命に係わるものとなったマスクに関しては、転売で利益を貪る事への批判、また、奪い合いからの過剰行動の抑制も必要だったと思います。

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