暮らしのギモン 2020年2月

勤務中に脳卒中で倒れ後遺症が残りましたが復職を望んでいます。どのように話を進めたら良いでしょうか?

脳卒中

A.倒れる前の勤務状況で、残業が続き無理をしていたり、ハラスメントを受けていたりした事実があれば、労災認定される可能性が出てきます。労災とはならなくても、多くの企業で休職制度を設けています。休職が認められる条件、休職期間や休職中の給与などについて就業規則を確認しましょう。また、健康保険の被保険者であれば、労働できない状態であるなどの要件を満たせば、傷病手当金の給付を受けることができます。

 復職に際し、これまでと同様の仕事内容で働けるのか、後遺症を考慮した配置転換が必要なのか、給与を含め会社と交渉する必要があると思います。交渉が折り合わなければ、争う場合を除き、給与1か月分の解雇予告手当をもらって退職となります。ハローワークで失業保険と求職の手続き、職業訓練制度の利用について相談すると良いでしょう。後遺症が重度であれば、障害年金の受給も視野に入れ自治体への相談が必要と考えます。

 社会保障制度を最大限に活用して、体調の回復を最優先に考え、ご自身の日常を取り戻すことが大切かと思います。

タイトルとURLをコピーしました