Q
台風により倒壊したゴルフ場のネットが直撃した方への救済が滞る報道を見て胸が痛みます。どのような解決法があるのでしょうか。
A.先日の台風によるゴルフ場倒壊の報道では、復旧工事による芝への影響から撤去を渋る経営者側の対応が問題視されました。本来、他者の土地に倒れたネットや支柱は経営者に撤去義務があります。しかし、自然災害の場合、ゴルフ場建設時の違法性や手抜き工事、日頃の管理や注意を怠っていた等の事実が無ければ、原則として経営者側に賠償責任は生じません。まずは各自が掛けている災害保険での対応が迅速かと思います。
また、復旧工事で芝の破損という二次的な被害への補償が行われるのかという点もあります。政府による激甚災害の指定も大きな手立てのひとつであり、積極的な行政側の対応を期待するところです。
被災すると、食事の支度はもちろん、入浴や睡眠ですらままなりません。まして疲労したところで泥水をかき出す、濡れた家財を運び出すといった作業をする気持ちはいかばかりかとお察しします。何かできること、として現地でのボランティア活動もそのひとつですが、支援金の募金も解決法のひとつと考えられます。