Q
過払い金請求について見聞きする度に、親の借金を返済していた私にはその請求ができないのかと考えてしまいます。
A.過払い金請求とは、消費者金融やクレジットカードのキャッシング機能などを利用してお金を借りた際に、払い過ぎた利息を返還してもらう手続きです。利息制限法の定めより高い金利で利息を支払っていた場合、過払い金が発生します。
過払い金請求には、最終返済日から10年以内という条件があり、これを過ぎると消滅時効となり請求できなくなります。しかし、10年は借入時からの起算ではないため、最近まで返済していたり現在も返済中の場合、また、自己破産などの債務整理をしてしまった場合でも、返還を受けられる可能性があります。
過払い金の請求は、原則として債務者本人が行わなければなりません。そのため、振込記録等が自分名義という明確な証拠がなければ、親の借金を代わりに返済していたという主張を認めてもらうのは難しいでしょう。親御さんと共に過払い請求の申し立てを行い、返還された金額の中から充当分を返してもらうのが妥当な方法かもしれません。わずかでも返済を求めるか、諦めるか、親子間の話し合いで決めることになるかと思います。