暮らしのギモン 2018年1月

両親が長年暮らしていた実家を相続したのですが、自分には既に持ち家があり、兄弟は遠方で戻る予定はありません。どう扱ったらいいのか悩んでいます。

A.家屋は誰も住まなくなった途端、驚くほど朽ちるものです。長年放置され積雪や強風等による倒壊や火災の危険性のある家屋が問題視され、通称『空家法』の施行により解体費用の補助などの対応が始まっています。今後どなたも住む予定が無いのであれば、売却・賃貸・解体のいずれかを選択すべきかと思います。

 売却する場合は、売りたい価格や条件と折り合う買主を探すという大きな手間がかかりますが、不動産業者に手数料を支払い全て任せることもできます。建物が古い場合などは、解体して更地にした後、土地を売却する方法もあります。

 賃貸する場合は、家賃収入で固定資産税や経費を賄い利益を得ることも可能ですが、水回り等のリフォームの必要性や、家を汚されたり家賃の支払いが滞ったりするリスクがあります。人手に渡れば二度とその家で過ごすことはなく、思い出の詰まった柱を見ることもなくなります。年に数日帰る別荘として、または故郷での余生のために維持する、というのも一つの手かと思います。

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