Q
ハンターに興味があるのですが、猟銃を持つ許可までが大変だと聞きました。どのような手続きが必要ですか?
A.鳥獣保護管理法に基づき、生態系や生活環境保全等を目的としてはじめて鳥獣の捕獲(狩猟)が許可されます。狩猟の際に使用する網、わなの他、殺傷能力の高い猟銃を扱うハンターになるには、厳格な手続きが定められています。
知識・適性・技能試験を経て取得する狩猟免許と、銃刀法に基づく猟銃所持許可が必要です。いずれも、未成年・薬物使用・法令違反等の欠格事由に該当する人は絶対に許可を受けることができません。また、猟銃の所持については公安委員会による厳しい身辺調査が行われます。
農作物や人への被害を防ぐために止むを得ず捕らえられた動物の多くは、埋設や焼却処理とされるのが現状です。ハンターの負担や動物の生命という倫理上の観点から、特にシカは食肉利用の取り組みが進んできています。しかし、狩猟方法、運搬時の冷却や衛生管理、食肉への加工技術や施設の不足等、様々な課題があります。ハンターは動物をただ駆除するのではなく、日本古来の狩猟の伝統と技術を受け継ぎつつ、自然との共生について考えることが求められると思います。