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「月々1万円から新車に乗れる」という車のリースの広告を見ました。整備費用や車検代も含まれていて車を安く利用できそうですが注意点はありますか?
A.新車の販売台数は1990年をピークに少子化・都市型生活・環境問題等を背景に年々減少しています。そのため自動車各社は、まずは車に乗ってもらい車の良さを感じてもらうためにカーリースという形態のサービスを展開しています。
カーリースは、オイルなどの消耗品を含む整備費用や車検代、自動車税などがリース料に含まれ、月々の出費を抑えつつ好みの車を利用することができます。しかし、予定走行距離を超過しての使用や、汚れ・傷・破損等により追加料金が発生します。さらに、自損事故の際は価値消耗分として別途負担が必要ですし、全損事故の場合はリース契約が中途解約となり高額な違約金が必要となります。
リース会社にとっては整備や車検が約束された契約であり、更に、提携する保険会社のカーリース専用保険への勧誘なども容易なため、儲けを出しやすい商品です。月々の負担額は少ないように感じても、結果として自動車への支払総額が購入する場合よりも高くなることがある、ということを知っておくべきでしょう。