暮らしのギモン 2018年5月

父が自損事故を起こしました。車の足元にマットを重ね敷きしてブレーキの妨げになったのが原因なのに、車の故障のせいだと言い張り困っています。

A.75歳以上の約3人に1人が運転免許を保有する現在、多発する高齢者の自動車事故は社会問題とも言えるでしょう。

 高齢者ドライバーは、加齢による身体能力や反射神経などの衰えで、運転操作やとっさの判断に支障が出ることがあり、不適切な運転や判断の遅れから重大な事故を招くこともあります。自分は大丈夫と思っても、夜や雨の日など視界が悪い時や混雑している時、体調が悪い時などは運転を避け、本当に必要な時のみに限定する、車については定期的に点検を行い適正に使用するなど、十分に注意を払う必要があります。

 車は利便性の高い交通手段であり、地域によっては必要不可欠なものです。また、友達と連れ立って出かけるなど生きがいの一つでもあるでしょう。高齢だから危険、と運転をやめさせることもできますが、お父様がより安全に運転できるように、体調や車の管理などをサポートする選択肢もあります。そして、お父様がもうやめると判断する時まで、見守ってあげるのも一つの方法かと思います。

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