Q
この春に就職する子どもがきちんと会社に馴染めるのかとても心配です。どのような言葉をかけるといいですか?
A.5月病という言葉があるように、大型連休後の倦怠感や、新しい環境へのストレスから、新社会人の3割以上に就職後僅か数か月で離職に至るケースがあり、企業をはじめ大学等でも危惧しています。
その背景としては、労働条件には無い朝の机の掃除や不本意な時間外業務など、依然として残る慣行に違和感があるのかもしれません。先輩の机上整理の仕方や業務上の経験など良い面も持ち合わせていますが、近年のパワハラやサービス残業という言葉の先行や、ブラック企業と言われる人権を無視してまで働かせる企業が存在するのもまた事実です。
労働実態が労働基準法を逸脱しているなら労働基準監督署等に相談も可能ですが、どうしても我慢できないことや企業側への改善要求を辞職願にしたため理解や協力を求める方法もあります。また、無断欠勤や出勤拒否など咎められるような行為はせず、辞職届を提出して正式に退職することが賢明と思います。お子さんが深く悩む前に相談しやすくなる言葉かけや、十分に話を聞き選択肢をアドバイスできると良いと思います。